金沢大学工学部創立100周年記念事業へのご寄附のお願い

金沢大学工学部創立100周年記念事業 趣意書

 金沢大学工学部(現理工学域)は、2020年に前身校の設置から数えて創立100周年を迎えます。顧みますと、明治末に石川県における高等技術教育機関の必要性の機運が高まる中で、明治44(1911)年に石川県会(現県議会)が高等工業学校誘致の建議を議決したことが工学系高等教育機関発足の端緒となりました。待つこと10年、漸く大正9(1920)年11月勅令551号により金沢高等工業学校が設置され、翌年4月8日に待望の第1回入学式が挙行されました。大正13(1924)年3月には、一期生91名の卒業を機に金沢工業会が創設されました。その後、学制改革に伴い、昭和19(1944)年に金沢工業専門学校に改称、昭和24(1949)年に新制金沢大学の工学部となりました。平成20(2008)年の学域学類への改組と平成30(2018)年の学域内改組を経て、理工学域7学類の内6つの学類にまたがって再編されて現在に至っています。

 年々歳々人同じからずといえども、一世紀の長きに亘り等しく工学を志す青雲の徒を連綿と受け入れ続けて、工学の教育・研究の府として社会の要請に応え、多数の有為の人材を卒業生として送り出すと同時に、工学研究の面でも輝かしい業績を挙げて参りました。戦前にはわが国の工業を欧米列国に比肩するまでに育て上げ、また敗戦後は焦土の瓦礫の中から比類のないモノづくり科学技術創造立国を営々として築き上げて今日世界屈指の安寧と繁栄を実現したのは、他ならず金沢工業会諸兄による不断のご努力と本学を含めた工学系学部の高等教育であり、我々にはこれからもそれを守り継がなければならないとの矜持もあります。

 このたび、工学部創立100年の軌跡を彰(あきら)かにし、次なる100年の大計を察するための記念事業として(1)小立野工学部跡地に先蹤(せんしょう)顕彰記念碑の建立、(2)工学部100周年記念誌の編纂、(3)記念式典と記念シンポジウムの開催等の実現に向けて鋭意努力して参る所存です。このような趣旨に鑑みて、金沢工業会会員ご一同様並びに全国の関係企業様や教職員からも使途を本記念事業に限定した「金沢大学基金」として広くご寄附を募り、工学部創立100周年記念事業を推進していく所存です。皆様方のご理解とご高配を仰ぎ、ご寄附を賜りますよう切にお願い申し上げます次第です。

   白山の 秀峯(ほずみね)高く うち仰ぎ
   学と理想に いそしまん 

平成31(2019)年4月吉日
金沢大学工学部創立100周年記念事業会
会長 森本 章治
(自然科学研究科長)

        ●趣意書(pdfファイル)
        ●ご寄付の案内(pdfファイル)
 
      
          

           

         


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