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金沢工業会会員の皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。歴代理事長の挨拶は上の「決まり文句」で始まってきましたが、今般はコロナ感染拡大の影響を受け、困難に直面している会員諸兄も多いことと存じます。そのような中でも、日頃から金沢工業会の運営に対しまして、暖かいご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、このたび私は歴史ある金沢工業会の理事長を務めさせていただくことになり、身の引き締まる想いです。このような重責に耐える能力は持ち合わせておりませんが、幸い、庶務理事を深田宰史先生(土建平6)に、会計理事を本田光典先生(物化平2)に引き受けていただくことができました。加えて学内理事の責任者の先生方からも「二つ返事」で協力をお約束いただき、三役をはじめとする理事のみなさま方のご協力を得て、金沢工業会の一層の発展に力を注ぎたいと思っております。会員の皆様方にもこれまで以上のご協力とご鞭撻をお願い申し上げます。 大正9(1920)年に小立野の地に金沢高等工業学校が設置され、大正13(1924)年に初めての卒業生が輩出されたのを機に、同窓会である金沢工業会が設立されました。 |
以来、金沢工業専門学校、金沢大学工学部、そして金沢大学理工学域の工学系学類・コースと続き、現在に至っています。その間、平成16〜17(2004〜2005)年にキャンパスは小立野から角間に移転しました。現在、卒業生からなる正会員と在学生である準会員、および特別会員の教員を含め、金沢工業会の会員数は34,000人を越えており、国内外の様々な分野で幅広く活躍しています。金沢大学工学部(現理工学域)は、令和2(2020)年に前身校の設置から数えて創立100周年を迎え、その記念事業を挙行予定でした。多くの会員のみなさまから寄附を頂戴し、記念誌は加納重義副学長(工化昭50)、森本章治理工学域長(電子昭54)、千木昌人金沢工業会前理事長(工化昭53)らをはじめとする編集委員会により無事刊行されましたが、記念式典については延期されたまま今日に至っており、今年度中に開催できることを願っています。 金沢工業会の目的は会則に挙げられる、@会員相互の親睦、A金沢大学の工学系学生への教育支援、B日本や世界における工学と工業の発展に貢献の3点です。この中でも会員相互の親睦を深めることはとくに重要であり、同級生の横のつながりだけでなく、先輩・後輩など、縦のつながりを活用し、社会での一層の活躍に繋げてほしいと願っています。そのために、毎年各支部で総会が開催され、会員同士の親睦を深める絶好の機会が提供されてきました。コロナ感染が収束した暁には、特に若い世代の会員の参加をお願いしたく思います。 また、年3回金沢工業会誌を発行し、母校の金沢大学の現況等の情報を会員に発信してきました。山崎光悦学長(機械U昭49)は金沢工業会の正会員であり、平成26(2014)年の学長就任以来様々な大学改革を実施し、現在は「YAMAZAKIプラン2020」に基づき、グローバル社会をリードする人材の育成と、世界に通用する研究拠点の形成を目指した成果が出始めているところです。金沢工業会のweb http://alumni.nst.kanazawa-u.ac.jp/Kogyo/からは会誌第165号(2011年4月号)以降のバックナンバーをご覧いただくことができます。ここ10年の「母校便り」を一気にご覧いただくと・・・
金沢工業会の運営資金は会員からの会費により成り立っています。会費納入率は年々減少傾向にあり、特に若い世代からの納入率が低く、その対策等が望まれているところですが、会員のみなさまへの連絡手段としてのメールアドレスの活用や金沢工業会誌のPDFファイルによる提供等も検討し、みなさまの忌憚のないご意見等をお伺いしながら運営にあたりたいと思っています。金沢工業会という同窓生の巨大なネットワークを最大限活用し、会員の方々がより一層ご活躍されることを心から願っています。 皆様のご健康とご多幸、そして1日も早く安心安全な支部総会が開催できることを祈念して、就任の挨拶とさせていただきます。 |